日本、カナダに敗れ1勝3敗

怪鳥です。藤記さんのレポートを転載します。中盤戦、がんばって!
----
パラリンピックの車椅子カーリングもいよいよ中盤戦、本日は地元カナダとの対戦です。

日本のオーダーは、1戦目のイタリア戦と同じく、リード:斉藤さん、2nd:比田井さん、3rd(v):市川さん、4th(s):中島さんです。

第1エンド、日本後攻。両チームとも、相手の石を追い出す作戦をとる中、日本はテイクの失敗や、払った石が自分の石にジャムすると言うツキのなさもあって、ハウス内にNo.1, 2, 3を作られてしまいます。結局スキップショットで相手の石をヒットステイしてNo.1を確保しようとするものの、このウェイトが弱く、相手を押し出すまでにはいたらず、このエンド、3点をカナダにスティールされてしまいます。 JPN 0 - 3 CAN

第2エンド、日本後攻。カナダはシンプルにドローから始め、こちらのドローした石をヒットしてくる展開。これに対し、日本はテイクが決まらず、苦しい展開になり、途中ヒットロールでの打開を図るもピールしてしまって状況が改善せず、スキップのラストショット前にカナダにガードの後ろにNo.1, 2を作られます。なんとかヒットロールでNo.1を作ろうとしますが、ヒットステイとなりNo.2止まり。またもカナダに1点をスティールされてしまいます。 JPN 0 - 4 CAN

第3エンド、日本後攻。カナダはドロー中心の攻め。対する日本は、テイクがやはり決まらずに苦しい展開になります。またもハウス内にNo.1, 2, 3を作られ、ラストショットでレイズでNo.1をとりにいきますが、わずかにウェイトが足らずNo.3に。このエンドもカナダが2点スティールとなります。 JPN 0 - 6 CAN

第4エンド、日本後攻。このエンドは、ハウス内に入ったカナダの石を日本がティーライン奥へタップバックし、その前でのヒットの応酬から、何とかNo.1 を確保します。ここで相手スキップの1投目はラインが狂ってカナダの石を出してしまい、日本に一気にチャンスが訪れます。しかし、ここで日本のスキップのドローショットはスルー。さらに相手スキップのテイクが外れて得点のチャンスも、ラストロックのドローはショートしてガード止まりと、大量得点が目の前にぶら下がっていながらそれを逃してしまい、1得点にとどまります。 JPN 1 - 6 CAN

第5エンド、日本先攻。ハーフタイムをはさんで、なんとかリズムを変えたい日本。先攻なので先に仕掛けて主導権を握りたいものです。日本はガードを置いて、それをレイズしてハウス内にNo.1を作りますが、カナダはこれをヒット。日本もヒットし返して、ティーライン奥にNo.1を作ります。カナダはこの石にフリーズショット。日本もフリーズを仕返しますが、これがちょっと短くボタン付近へのドローになります。カナダは、この日本のNo.1を狭い2つのガードの隙間を通してヒットするすばらしいショット。日本も同じショットを狙いますが、ほんの少しラインが誓ったのかテイクできず。結局、カナダが2得点となります。 JPN 1 - 8

第6エンド、日本後攻。どちらもドローがウェイト不足気味でハウス前に石が溜まる展開になりますが、先にドローしたカナダの石を日本はタップバックして No.1をとり、これをテイクしようとしたカナダがミスをしてスルーすると、再びドローしてNo.1, 2をとります。カナダは再びテイクをミスし、日本は畳み掛けたいところでしたがドローショットがショート。するとカナダはNo.1へのフリーズショットを決めてNo.1をとります。日本は、No.3となった自分の石に当たってロールしてカナダのNo.1の前へとまり、No.1に。カナダはそれに対してドローでのNo.1をとろうとしますがショート。日本のラストロックを前にNo.1 が日本、そのすぐ後ろにカナダのNo.2、という展開になります。日本は、ガードの石を使ってのプロモーションテイクか、ボタンへのドローかを悩みますが、安全なドローを選択。しかし、このドローはショートしてしまい、1得点にとどまりました。 JPN 2 - 8 CAN

第7エンド、日本先攻。どうしてもスティールしたい日本は、ダブルセンターガードを置いて攻めの姿勢を見せますが、カナダに先にカムアラウンドを決められ No.1をとられてしまい、これを少し押していこうとするもラインやウェイトのずれから決まらず、サードまでの段階でカナダがNo.1, 2の状態になります。日本はヒットロールで打開しようとしますが、残念ながらこれをミス。カナダはラストロックでドローを決めて3得点。この段階で試合終了となりました。

シート状況を最後までよくつかめなかった日本に対し、カナダはリード・セカンドが細かいミスはあったもののテイクショットを中心にしっかりと決め、サード・4THもすばらしい精度のショットを随所に決める素晴らしいできでした。

3連敗してしまった日本ですが、まだ半分終わっていません。残り5試合でのカムバックを期待したいものです。

明日は昼のゲームでノルウェイ戦、夜のゲームではスイスと当たります。強豪との対戦が続きますが、がんばれ日本。

— by ふじき 2010年3月16日 15時30分  

T: Y: ALL: Online:
Created in 0.8054 sec.