怪鳥です。藤記さんのパラリンピックの現地レポートを転載します。
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さて、パラリンピックが開幕し、車椅子カーリングも始まりました。
まずは、ラウンドロビン。10チームが総当りのリーグ戦を行い、上位4チームが決勝トーナメントへ進出できます。日本は、初日、1試合。18:00より、イタリアとの初戦に臨みました。
日本チームは、リード:斉藤さん、2nd:比田井さん、3rd(v):市川さん、4th(S):中島さん、です。
第1エンド、日本は後攻。イタリアチームは早めにハウス内に石を溜める展開に持ち込み、日本はガードを開ける展開を強いられた上、全員緊張からかテイクが今一歩決まらず、なかなか状況が打開できません。最後に自分の石を押し込んで1点を狙ったものの決まらず、いきなり3点をスティールされてしまいます。 JPN 0 - 3 ITA
第2エンド、日本は後攻。第1エンドと同じようにイタリアがハウス内にNo.1を確保してガードを固め、日本はそのガードを外しにいくもののもう一歩という展開になります。ラストロックを前にイタリアはNo.1 を確保し、ガードも両チームの石が入り乱れておりイタリアのスティールが濃厚な局面。ここで日本チームは非常に難しいレイズを選択、中島スキップはこれを見事に成功させNo.1を奪取。得点は1点ながら、なんとか流れを引き戻しました。 JPN 1 - 3 ITA
第3エンド、日本は先攻。双方ともややミスが目立つ中、日本は中島スキップが2投とも狙い通りのショットをしたのに対し、イタリアのスキップはドローが決まらず、結局日本が3点スティールして一気に逆転してしまいます。JPN 4 - 3 ITA
第4エンド、日本は先攻。このエンドは、日本が早めに石を溜めて、イタリアがテイクするという流れになりました。途中やや形勢不利になりましたが、ここでも中島スキップがヒットロールを決め、相手スキップがテイクを外すという形となり2点をスティールします。ややイタリアの焦りが伺えたエンドでした。 JPN 6 - 3 ITA
第5エンド、日本は先攻。ハーフタイムをはさんで、リズムを保てるかが勝負です。このエンドは、一旦ハウス内での勝負になるものの、イタリアが日本の石をダブルテイクしたり、日本が相手の石をピールしたりでハウス内の石が減り、結果、ハウス前に両チームの石が残る展開になりました。イタリアスキップはラストロックでダブルロールインを狙いしましたが、ラインがややずれたか、単純なドローになり、日本は1失点で済みました。JPN 6 - 4 ITA
第6エンド、日本は後攻。このエンドは、結構危ない展開だったものの、相手スキップのラストのテイクが外れ、その後中島スキップが冷静にドローを決めて2得点。拾ったな、という感じのエンドでした。JPN 8 - 4 ITA
第7エンド、日本は先攻。このエンドをイタリアに1点だけとらせて最終エンド後攻で迎えれば、勝利が見えてきます。相手リードが調子を崩して2投ともスルーする中、確実に石を溜めた日本でしたが、双方ともミスが目立つ乱戦になってしまい、運を味方につけたイタリアがスキップの1投目で日本の No.1,No.2をダブルテイクし、No.1~No.3を確保、日本は大ピンチとなりたまらずタイムアウトをコール。中島スキップはヒットロールで1失点に抑えるショットをトライしますが、これがピールになってしまいます。相手スキップがドローに成功すれば3失点でしたが、このショットはスルーしてしまい2失点で収まります。2点とられたものの、日本にとっては救われたエンドといえるでしょう。JPN 8 - 6 ITA
第8エンド、日本は後攻。どちらかというと、イタリアが優勢に進めますが、イタリアはここへ来て3rdが2投ともドローをスルー。対して日本の3rd市川さんは確実にドローを決めて形勢を逆転。イタリアは何とか形勢を逆転しようとしますが、最後のテイクもスルー。中島スキップはラストロックのレイズをきちんと決めて、9 - 6で勝利しました。
全体的にメンバーに固さが見られる中、いち早く立ち直った精神的強さに支えられた勝利といったところでしょうか。イタリアはスキップを始め、全員が緊張と焦りに飲み込まれていったように見えました。
とにかく、パラリンピックにおいての初戦を初勝利で飾ったわけですから、明日以降少しはリラックスして臨んでくれればいいなぁと思います。
試合会場は、2千から3千人ぐらいは入っていたのではないでしょうか。なかなか良い雰囲気ですが、結構カナダのお客さんがやかましく、相手のミスにも大声で喜んでいたりするのがちょっと…というところでしょうか。また、仮設スタンドの上で足を踏み鳴らして応援するので、ちょっとした地震です(笑)。
日本は明日は2試合。昼の試合で韓国と、夜の試合でドイツと対戦です。初戦初勝利の勢いでなんとか勝ってほしいところです。
がんばれ日本
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